防寒下着の種類が増えすぎて、悩みませんか?
たとえばユニクロのヒートテック、スタンダードタイプの厚みのシャツだけでも、キャミソールから長袖、タートルネックなど形のちがいで16種類、さらに極暖、超極暖と厚みが異なるものがそれぞれ数種類ずつ。
ベルメゾンのホットコットはスタンダードタイプのシャツが23種類もありました(11月6日各サイト調べ)。
そのうえ防寒下着を出しているメーカー、ブランドはいっぱい。
「どれを選べばいいの?」
というあたなに、ユニクロのヒートテック4種類、GUのSTYLE-HEAT3種類、無印良品の「綿であったか」と「綿とウールで真冬もあったか」各1種類、ベルメゾンのホットコット4種類、ミズノのブレスサーモ2種類、4社5ブランド合計15種類の防寒下着を比較して、それぞれの人の目的や好みに最適な日常使いの防寒下着のベストはどれか、結論をお伝えします。
仕事着の下に、ともかく安く、暑すぎない防寒下着なら......
GU【スタイルヒート】
メリット:安くてデザインも豊富
デメリット:ポリエステルが多く敏感肌には不向き
おすすめ商品:UネックT(8分袖):定価690円+消費税=税込759円
サイズ:XS・S・M・L・XL・XXL
素材:ポリエステル60%・レーヨン34%・ポリウレタン6%
底冷えする真冬であっても、電車通勤して、暖房の効いたオフィスや店舗で仕事する場合、暑すぎても不便。
「洋服のラインに響かない薄さで、そこそこ暖かく、お手頃価格」
これが元々ヒートテックなど最近の防寒下着のメリットでした。最近は分厚くて、暑いくらいのタイプも出てきましたが、基本に立ち返って選ぶならGUのスタンダードなスタイルヒート。
8分袖だから、「袖口から下着がチラっ」の心配なし。
一番襟ぐりが小さく寒くないのはUネックですが、襟ぐりが開いた服を着る場合には、襟の形に合わせて、「ワイドネックT」か「ワイドVネック」を選びましょう。
さらに襟ぐりが開いたスクエアタイプの場合、ブラジャーの肩紐が見えることが心配になりますが、「ブラフィールスクエアT」なら、ブラ付きなので安心です。ただし1,490円とちょっと高くなります。
色揃えはタイプによって異なりますが、オフ白、グレー、黒、ベージュ、紺、カーキなど薄い色から濃い色まで一般的な色がひととおりあります。
レース付アイテムも豊富です。
ただ強い繊維であるポリエステルが多く、肌へのあたりが強く、敏感肌の人には向いていません。60歳くらいからの肌が乾燥しがちな年代の人も避けたほうが安全です。
GUとユニクロは、どちらもファーストリテイリングという同じ会社の兄弟ブランド。GUは価格が安く若者向けブランドとされていますが、見せない下着で、温かさや着心地など機能差もさほどないので、300円差の990円を払ってまで、ユニクロのヒートテックを買う必要はありません。どちらもワンシーズン限りの使い捨てアイテムです。
敏感肌や60歳以上で、価格重視のナチュラル派なら......
無印良品【綿であったか】
メリット:綿割合が多く、タグや縫い目を減らして、肌に優しい。
デメリット:色、デザインともファッション性に欠ける。肌がかゆくなりがち。
おすすめ商品:Uネック八分袖Tシャツ:定価:税込790円
サイズ:XS・S・M・L・XL
素材:綿93%・ポリウレタン7%
敏感肌の方、あるいは年齢が高めの方は、ヒートテックなど化繊の吸湿発熱素材は肌が乾燥したところに、強すぎる化繊が当たって、肌を傷める危険があります。綿中心のものがおすすめ。
無印良品の「綿であったか」は綿93%・ポリウレタン7%と化繊も少し入っていますが、綿はオーガニックコットンを100%使っていますし、綿が大半を占めているので、肌への刺激が少ないです。
また肌に当たることを考えて、素材表示などは生地に直接プリントしてあり、タグがついていません。
加えて筒状に織ってあり、脇の縫い目もありません。
2020年秋冬シーズンは「ずっと、見直し。ずっと、良い値。」として税込990円だったのを9月から税込790円に値下げしています。
色は「オフ白」、「ライトベージュ」、「チャコールグレー」、「黒」と、地味なナチュラル系の色揃えです。
襟はUネックとVネックとハイネックだけで、襟ぐりが開いた服に向いたものはありません。
肌は弱いけど、ファッション性や大きいサイズを求めるなら......
ベルメゾン【ホットコット】
メリット:綿割合が多く、タグもなく肌に優しいし、デザインや色、サイズが豊富。
デメリット:店舗がなく、通販でしか購入できない。
おすすめ商品:レース付き前後Vネック九分袖:1,590円
サイズ:S・M・L・LL・3L
素材:<身生地> 綿95% ポリウレタン5% <レース部分> ナイロン ポリウレタン"
おすすめ商品:Uネック長袖Tシャツ:(3Lまで)税込990円・(4L/5L)1,290円
サイズ:S・M・L・LL・3L・4L・5L
素材:素材:ポリエステル60%・レーヨン34%・ポリウレタン6%
ヒートテックなどの化繊の繊維でかゆくなる危険がある敏感肌の方や、肌が乾燥しがちな年代の方には綿。価格や店舗の多さでは無印良品が勝ちますが、「ファッション性は捨てたくない」、あるいは「サイズがない!」という場合はベルメゾンのホットコットです。
綿95%・ポリウレタン5%と、無印良品の「綿であったか」よりも、さらに綿割合が高く、肌へのあたりが優しいです。
素材表示などは生地に直接プリントしてあり、肌に当たるタグはついていません。
2020年に発売10年目を迎えるホットコットシリーズは、デザインや色が非常に豊富。マタニティや授乳ママさん用まで用意されています。
襟ぐりは一般的なUネックの他に、温かさを求める人には襟ぐり小さいナローネック、ハイネック、タートルネック、肌を見せる服を着たい人にはVネック、ワイドネックが用意されています。レース付の襟もあります。
袖もキャミソールから三分袖、五分袖、七分袖、九分袖、長袖など種類豊富です。ワンピースやスカートの下に便利な膝上丈のものまでもあります。
色も豊富で、たとえばUネック長袖なら、スモーキーピンク、キャメルブラウン、ブラック、オフホワイト、杢グレー、サンドベージュ、アンティークネイビー、杢グレー×オフホワイトのボーダー、ブラック×ブラウンのボーダー、ボルドー、杢チャコール、ブラック系ボーダー、ダークワインと13色もあります。
なお「ホットコットがチクチクする」と書かれた記事を読みましたが、わたしが購入した4種類、「七分袖ワンピースインナー」「レース付き前後Vネック九分袖」「ナローネック九分袖レディース」「背中二重クルーネック長袖レディース(超寒がりさん)」はそういうことはありませんでした。
今回比較した15種類の中でチクチクしたのは、無印良品の「綿とウールで真冬もあったかインナー」だけでした。
寒い戸外での運動時に使いたいなら......
ミズノ【ブレスサーモ】
メリット:薄くても暖かくて、運動で汗をかいても冷えないし、動きやすい
デメリット:高価。店舗が少ない。通販主体。化繊で肌が弱い人には不向き。
おすすめ商品:アンダープラス(中厚):税込3,850円
サイズ:S・M・L・LL
素材:アクリル86%・合成繊維(ブレスサーモ)7%・ナイロン6%・ポリウレタン1%
ヒートテックの弱点は大量の汗を処理できない点。自転車のロードレーサーに乗っていた連れ合いは、自転車ウエアの下着としてヒートテックを一度着ただけで「逆に冷える」と拒否しました。調べてみると、自転車乗りや登山家などの間ではヒートテックが不評でした。
ミズノはスポーツメーカーなので、運動で汗をたくさんかいても、冷たくならずにすばやく乾き、快適です。
ヒートテックの超極暖は厚めです。レディスのヒートテックは、メンズの超極暖のほぼトレーナー並みの厚さとは異なり、ギリギリ下着として許せる厚みですが、それでもかなり厚め。
それに比べて、ブレスサーモの魅力は温かくても薄い点。上から着こんでもゴロゴロしません。
しかも、着て数秒で「暖かいっ!」と実感できる暖かさがあります。
ただ、ブレスサーモもヒートテック同様に化繊なので、敏感肌の方にはすすめません。商品にも「炎症、かぶれ、かゆみ、はれ、刺激を感じた時は着用を止め、医師に相談してください」という注意書きと、ミズノのフリーダイヤルの電話番号が書かれたシールが貼られていました。
なお、ブレスサーモは4シリーズ。日常使いなら薄手の温かさレベル1のアンダーウエアでも充分温かいです。価格も2,200円(税込)で、ヒートテックの超極暖と変わりません。
寒い中でもしっかり汗をかく運動をする場合は、温かさレベル3のアンダーウエアEX6,050円(税込)や、温かさレベル4で強力に温かいEXプラス7,150円(税込)がおすすめです。
色は厚手のタイプはブラックのみで、薄いタイプはブラックとグレージュですが、ミズノ直営店やオンラインストでは基本的な色に加えて、ラベンダーやパープルが用意されたタイプもあります。
なお、外呑みやスポーツ観戦などに暖かさ最優先の場合の防寒下着の比較記事は現在作成中です。しばしお待ちを。
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